「切盛」ってなんと読む?「せつせい」ではありませんよ!
明日・7月5日は、『江戸切子の日』という記念日です。
東京の、ガラスをカットして美しい模様を描き出す伝統工芸ですね。
カットパターンの中でも、特に職人の技量を試されるカットパターン「魚子(ななこ)」から、なな(7)こ(5)の語呂合わせで7月5日が記念日に選ばれたそう。「職人技の思いと、江戸切子を多くの人に知ってもらう」ことが目的に掲げられています。
見た目も涼し気な江戸切子、夏の贈り物や自分へのご褒美、また、東京旅行のお土産などにも、選んでみてはいかがでしょうか?
本日は「切」「子」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「切盛」ってなんと読む?
「切盛」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ほどよく物事をさばくこと。とりはからい。」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「あの会社を現実的に切盛しているのは、社長ではなく専務だと思うわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 切盛(きりもり) です。
「切盛(きりもり)」には、「ほどよく物事をさばくこと。」という意味のほか、「料理で、食材をほどよく切ることと盛ること。」という意味があります。
「きりもり」という言葉は、会話にもしばしば登場しますが、もともと料理に関係する言葉で「切盛(きりもり)」と表記する…というのは、意外と知らなかった方も多いのでは?
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「羽子」ってなんと読む?
「羽子」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ムクロジの種子に穴をあけ、色をつけた鳥の羽を4、5枚差し込んだもの。」を指します。
<使用例>
「羽子をなくしてしまったのなら、羽根突きはできないわねぇ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 羽子(はご)です。
お正月などに行う羽根突き遊びで、ラケットの役割をする「羽子板(はごいた)」のほうは有名ですが、
シャトルの役割をするものが「羽子(はご)」という名称なのは、意外と知らない方が多かったのでは?
「羽子板(はごいた)」は、羽根突き遊びに使用するものだけでなく、女の子の出産祝いに、お正月に立派な細工を施した飾り羽子板を贈る風習がありますので、雛人形と並ぶような伝統工芸品としても知名度があります。
そんな背景から「羽子板(はごいた)」の名称を知らない日本人はいないけれど、ついて遊ぶモノを「羽子(はご)」と呼ぶことは意外と知られていない、という現象が起きているのかもしれません。
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本日は、7月5日『江戸切子の日』のトリビアと、
・切盛(きりもり)
・羽子(はご)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/江戸切子協同組合ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱